書類作成・応募
メーカー・製造業への職務経歴書の書き方
職務経歴書は転職を希望する業界によって書き方が異なります。今回は製造業へ転職する際の職務経歴書の書き方についてまとめました。応募書類作成前に、ぜひ一度お読みください。
製造業の職務経歴書で盛り込むべきポイント
製造業にチャレンジする際には、職務経歴書に下記の内容を盛り込みましょう。重要なポイントを3つに絞って解説します。
担当業務
何の製品の、どの工程を担当したのか、何人規模のチームで、どのように取り組んできたのか記載してください。原材料や加工の仕方、使用した機械等まで具体的に記すことがポイントです。
記載内容が膨大になっても後に調整するので、最初は思い出せる限り詳細に担当業務を書き込んでください。
その際には、担当業務に取り組む中で、業務効率化を目指した内容や主体的に仕事に取り組んだ内容等を含めると高評価につながります。
マネジメント経験
マネジメント経験がある人は、その経験も記載しましょう。特にミドル以上の転職で有利になります。何人規模のチームで、どのようにマネジメントを行ったか、トラブルが起こった時の対処法と結果等をまとめましょう。
チームリーダーや管理職の経験が最適ですが、部下や後輩の教育や新人研修等もマネジメント経験に挙げられます。思い出せない時は、直近から遡っていきましょう。
実績・成果
数値を用いて実績や成果を記載してください。「○%のコスト削減」「売上1位獲得」のように、数字を挿入することで第三者にも伝わりやすくなります。
数値を含められない成果等の場合でも、他人が想像できるように具体的に書き記してましょう。記載できる主な実績が思いつかない場合は、社内でのボランティア活動や部活動等を掲載しても構いません。
製造業の職務経歴書の書き方
職務経歴書の細かな書き方を解説します。下部の見本と照らし合わせて、あなただけのオリジナル職務経歴書を仕上げてください。
フォーマットで悩んだら逆編年体形式
職務経歴書のフォーマットは「編年体形式」「逆編年体形式」「キャリア式」の大きく3種類に分けられます。
・編年体形式:新卒から時系列に沿って職歴をまとめる
・逆編年体形式:直近から遡って職歴をまとめる
・キャリア式:業務内容を基準に職歴をまとめる
編年体形式は採用担当者が目を通しやすい反面、転職回数が多いと最終行まで読まれない恐れがあります。
逆編年体形式は、直近の職歴をアピールしやすいというメリットがありますが、あなた個人のキャリア形成の経歴が掴みにくくなります。
キャリア式は、転職回数や経験職種が多くても採用担当者に実績をアピールしやすくまとめられます。しかし時系列が分かりにくくなり、直近の担当業務が伝わりにくいという注意点があります。
それぞれの特徴を理解して、あなたを最大限アピールできるフォーマットを使用しましょう。
どのフォーマットにするか迷ったら、直近の実績をアピールしやすい「逆編年体形式」がおすすめです。
必要項目と記載内容
職務経歴書に記載する内容は上から順に「氏名等」「職務要約」「職務経歴」「スキルや経験」「自己PR」とするのが一般的です。
これら全てを記載するように定められているわけではありませんが、あなたの職歴を余すことなくアピールするために上記5つを盛り込みましょう。
なお全体がA4用紙1〜2枚で収まるようにまとめてください。
氏名等
職務経歴書にタイトルとして「職務経歴書」と記載し、氏名と日付を記入します。記入する日付は、職務経歴書を採用担当者へ提出する日にするのが原則です。
郵送する場合は投函日、面接で直接渡す場合は面接日にしましょう。なお履歴書の日付も同様です。
職務要約
職務要約は、これまでの職務経歴を数行でまとめたものです。
職務要約は職務経歴書の「顔」のような部分で、これに続く職務経歴をじっくり読んでもらえるかの判断基準になります。
具体的には、新卒で入社した会社から直近の会社までを時系列で3〜5行程度で説明します。
採用担当者の興味をそそり、職務経歴をじっくり読んでもらうためには「応募業種・職種と関連性の高いポイントを中心に記載すること」が重要です。
以下の職務経歴を書き終えてから、内容を精査して職務要約としてまとめ直すと効率的に作成できます。
企業別または部署別の職務経歴
1つの会社ごとに「会社名」「部署名」「入社から退社までに経験した部署」「業務内容」「実績」を書き出して記載していきます。
本記事で解説した「製造業の職務経歴書で盛り込むべきポイント」であなたが洗い出した内容をそのまま転記して構いません。箇条書きにすると読みやすくなりますよ。
スキルや知識・経験
これまでの職務で培った経験やスキルをまとめます。たとえばパソコンスキルや語学スキル、コミュニケーションスキルやマネジメントスキル等が代表的です。
その他、保有している資格や免許も記載しましょう。現在資格の勉強中なら、それも書き記してください。アピールポイントになります。
自己PR
即戦力となれる人材であることをアピールする項目です。これまでに生み出した成果や実績、実践してきたことや評価されたこと等を記載します。
製造業への転職で評価されやすいのは、コストカットや業務効率化の実績、仕事に対する主体性です。最もアピールしたい内容に絞って200文字程度にまとめましょう。
「状況→実施内容→結果」の順に記載すると読みやすくなります。
職務経歴書に書かないこと
退職理由や転職理由を記載する必要はありません。面接等で採用担当者から聞かれた場合にのみ答えるようにしましょう。
また業務に直結しない情報も書きません。たとえば仕事と関連性のない趣味やボランティア経験等です。
アルバイト経験も基本的には書きませんが、職歴が他にない場合や製造業でのアルバイト経験については記載しても構いません。
製造業の職務経歴書見本
職務要約
卒業後は○○株式会社に入社、○○部に配属され製造ラインに従事。その後、△△株式会社にて品質管理を担当。廃棄を出さない取り組みを強化し、生産性2%アップを実現しました。現在は部下3名のマネジメントも担当しております。
職務経歴
△△株式会社 品質管理部
期間:20XX〜現在
職務内容:品質管理業務と部下のマネジメント業務
産業用機械部品の品質管理を担当。品質向上と廃棄率低下のため取り組みを実施し、生産性2%アップを実現。部下3名全員に全ての業務を覚えさせ、誰かが長期休暇を取得しても対応できる仕組みづくりに取り組んでいる。
○○株式会社 ○○部製造ライン
期間:20YY〜20XX
職務内容:製造ラインでの組み立て作業
自動車製造ラインの組み立てを担当。約15人規模のチームリーダーを1年間担当。新人研修の講師役も務めた。
スキル・資格
2次元CAD利用技術者試験2級 合格
Microsoft Office Specialist Word 2019 取得
Microsoft Office Specialist Excel 2019 取得
普通自動車第一種運転免許 取得
第一種衛生管理者免許 取得
自己PR
業務効率化と安全性向上のため具体的な取り組みを行い、実績を出してきました。具体的な仕組みづくりと並行に、従業員が気持ちよく働ける環境づくりにも力を入れています。
まとめ
製造業への転職では職務経歴書が非常に重要となります。即戦力となれる人材を求める企業が多いため、実績やスキルを存分にアピールする必要があるのです。
まずはこれまで培ってきた経験を思い出し、すべて羅列してみましょう。
その中から、書き出すべきことやアピールすべきことをピックアップして、採用担当者の目に止まる職務経歴書に仕上げてください。
充実した職務経歴書を書き上げて、理想の転職を叶えましょう。
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