転職繰り返す“ジョブホッパー”がやってはいけない言動とは

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【40歳からの転職術】#3
 
 年収を上げたい一心で転職を繰り返す人がいる。照明機器のコンサルティング兼営業を行っているAさん(47)のケース。
 
 実はAさんはこの会社が7社目で、最初の会社は中規模の証券会社だった。ここで個人向けの証券営業を叩きこまれる。営業で実績を上げるようになった6年目、働いていた先輩に誘われ、さらなるキャリアアップを目指して転職を決めたのが28歳の時だ。企業規模はほぼ同じ証券会社だったが、業績が悪化し、31歳で不動産会社に再度転職した。その後も3〜4年おきに転職を繰り返し、現在に至っているという。企業規模はだんだん小さくなっているが、一応、役職は上がり、営業部長になったこともある。 現在、部下は3〜5人で自らも営業を行っている。「年収を上げたい」というAさんだが、会社の業績が悪くなると給与は下げられ、中には遅配なども経験してきた。
 
「いま現在の日本の転職マーケットでは、転職を繰り返す人に対しては厳しい目を向けられます。転職回数が増えるほど不利になると言っても過言ではありません」
 
 再び転職活動をしているAさんは年齢が47歳であることも足かせとなり、選択肢が狭まっている。
 
 その結果、常に人手が不足している住宅、不動産、生命保険などの営業職に転職先が限られる。固定給型は少なく、選択できるのは歩合給型の仕事ばかりだ。
 
「転職回数が多くても最後の会社には10年勤めていたといった場合にはそれほど不利にはなりません。また、外資系、特に幹部候補になるポジションのハイパー転職者は転職を繰り返すことでキャリアアッパーになることができますが、多くの人はキャリアアッパーを夢見てどんどん可能性を狭めてしまう『ジョブホッパー』(2〜3年で転職を繰り返す人)になる傾向が強い。Aさんはその典型といえるでしょう」
 
 過去に転職経験がある人、特に転職回数が多い人の場合、企業は退職理由についてかなり突っ込んだ質問をしてくる。
 
 この時に「前職の社長に戦略がなかった」「商品サービスの質が悪かった」などと答えてしまうと採用される確率は下がってしまう。
 
 転職理由をウソなく、いかにネガティブすぎないように回答するかが成功のカギとなる。
 
 Aさんは他責的な言動をしがちなことから、まだ転職が決まっていない。では、今後Aさんはどのように転職活動をしていけばいいのか?
 
「少なくとも、これまでのキャリアが『ジョブホッパー』的なマイナスの要素でみられていることを前提にした上で、自責的に前向きに話していく必要があります。プレーヤーではなく幹部候補生であるマネジャーとして採用したいという企業も一定数存在します。ですから営業部長としての豊かな経験をアピールする。少なくとも、過去に営業部長などの責任のある立場を経験した人であれば、他責的な言動は百害あって一利なしと心得ておきましょう」
 
 どこかにある高給という名の青い鳥を探す旅は険しい。
 
(黒田真行/元リクナビNEXT編集長 構成/中森勇人)
 
参考:https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-568117.html

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