「過労死なくならない」 遺族「働き方改革」効果に疑問

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「働き方改革」関連法の成立を受け、兵庫県内の過労死遺族や労働者らからも、「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」の悪影響などを危惧する声が上がった。
 
 夫を過労で亡くした兵庫県内の40代女性は「長時間労働を助長する」として高プロの導入に強く反対してきた。「過労死遺族の声が届かず悔しい」と憤る。同法には罰則付きの残業時間の上限規制も盛り込まれたが、「これだけで過労死がなくなるとは思えない」と話した。
 
 同法は、正社員と非正規労働者の格差是正を図る「同一労働同一賃金」も柱の一つ。神戸市内の運送会社で非正規として働く40代の女性トラック運転手は「制度が機能するかどうかは、企業による。それほど期待はしていない」。それでも「正社員と同じ仕事をしているのに格差に苦しむ人は多い。少しでも企業側の意識が変われば」と期待を込めた。
 
 労働問題に詳しい大阪市の松丸正弁護士は、残業時間の規制基準に警鐘を鳴らす。「高プロだけが問題のようにいわれているが、法が残業上限と規定する『月100時間』は既に過労死ライン。月80時間以内でも過労死に至るケースは多く、長時間労働の合法化につながる」と指摘。
 
 「過労死や過労自死を招く基準にお墨付きを与えるようなもので、到底認められるものではない」と強く批判した。(末永陽子)
 
 
参考:https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20180630001.html

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