「『死なない程度』のサポートしか…」介護経験者が明かす“失望”

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家族の介護には、多くの悩みが付きまとう。AERAでは、介護に関するアンケートを実施。介護に向き合った人々の悩みや苦労など、リアルな声を紹介する。
 
●仕事と介護が両立できない
 
「子育てと仕事と介護の両立。今思うと、寝る時間がなくて、よく生きていたな〜と思う」(55歳・男性)
 
「家は京都で勤め先は大阪。母がよく体調を崩し、その都度、急な帰宅、休み、半日休等で対応しなければならなかった。終わりが見えない状態に絶望していた」(54歳・女性)
 
「仕事と家庭と介護のうち、仕事を諦め、無職となり今とても後悔している」(58歳・女性)
 
「職場の上司や同僚の理解を得ることがむずかしい」(59歳・女性)
 
「介護を理由に閑職に回され、手当もつかなくなり、マミートラック※ならぬ介護トラックに乗せられて、現在転職先を探している」(49歳・女性)※育児中の女性が配置されがちなキャリアアップと無縁のコース
 
●心がつらい
 
「精神的・肉体的な負担が大きく、持病の腰痛やストレス過多の状態が続いていました。自分がいなければという使命感が強く、そこだけで頑張り続けていたと感じます」(62歳・女性)
 
「自分の生活がどんどんなくなっていくのに初めは気づかず、気づいた時には精神的に限界でした」(40歳・女性)
 
「夜中に起きだして大きな声で呼びつけ用事を言いつけるので、添い寝する家族は一睡もできなかった」(47歳・女性)
 
「施設に入所させた。家で見てあげられないのがつらい」(69歳・男性)
 
「ストレスを周囲に向けてくるので、私はどうにか我慢すればいいことでしたが、当時中学生の娘たちと衝突させないようにするために、いつも見ていなければなりませんでした」(58歳・女性)
 
「現在は精神科病院の認知症病棟に入院中です。母のためによかれと思っていたことをしてきたつもりですが、母は不幸の真っただ中にいる感じで胸が痛みます」(57歳・女性)
 
●相談相手がいない
 
「ママ友でもない、介護友がいないので、悩みを共有できない」(43歳・女性)
 
「27歳から介護が始まったが、周りに介護について相談できる人がいなかった。友人たちはまだまだ親に頼る世代。それができなくなったことがつらかった」(34歳・女性)
 
「同居している他の家族の協力が全くなく、孤立無援の状況で介護していたことで精神的に追い詰められていました」(43歳・女性)
 
●制度への不満
 
「母が大病をし手術後自宅に戻った時、要介護認定を受けるのにかなりの労力を費やしました。要介護認定を受けたところで『死なない程度』のサポートしか受けられず、本人の生活の質を保つことはとてもかなわないことに失望しました。サービスを提供する事業者が新規参入している市場で、人手不足・教育不足などの未成熟さにも失望しました」(56歳・女性)
 
「電話して、最初に出た人がケアマネになったといういきさつです。素朴で誠実な方でしたが、母とは全く合いませんでした」(57歳・女性)
 
「父母のダブル介護で片方は認知症、片方はがん。施設、病院と全く違うので倍以上に手間がかかった」(55歳・女性)
 
●あったらいいなこんな機器
 
「男性を簡単に持ち上げられるロボット」(47歳・女性)
 
「排泄の介助をしてくれる機械」(58歳・女性)
 
「一緒に徘徊してくれる見守りロボット」(47歳・女性)
 
「夜、寝てくれるように誘導する催眠サービス」(47歳・女性)
 
「ベッドから一人で車いすや歩行器に移れる機械」(55歳・男性)
 
「誤嚥やのどに詰まってしまった時に、自動処理してくれる機械」(55歳・男性)
 
「冬は乾燥し、かゆがるので、身体の乾燥具合などを計測できるチップ形式の機器」(36歳・女性)
 
「ちょっとした怪我などを察知する機械(打撲や切り傷があっても、本人が心配させまいとして言わない)」(36歳・女性)
 
「介護する家族が簡単に扱えて、患者にも痛みが少ない痰の吸引機器」(42歳・女性)
 
「金銭のからむ手続きをワンストップでできるアプリやシステム」(40歳・女性)
 
(編集部・石臥薫子、柳堀栄子、高橋有紀)
 
※AERA 6月4日号より抜粋
 
 

参考:https://news.goo.ne.jp/article/dot/life/dot-2018053100052.html

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